SERRAVALLE SCRIVIA(セラヴァッレ・スクリーヴィア)- 2006年11月25日 (1日目 Part1)
昨日からの雨は今朝になっても止まず。どしゃぶりの中、イタリアに向かう。予定通り10時頃家を出たのはいいが、ニースの街中は土曜日の朝だからか、トラム工事のせいなのか、ものすごい交通渋滞で、高速道路に乗るまで普段の二倍以上の時間がかかってしまった。しかも、雨の勢いは全く衰えない。
そのため、栗は高速道路を慎重に運転した。道が空いていたのはせめてもの幸いだった。30分ほどでイタリア国境を越え、まもなくサンレモへの出口を通り過ぎ、私たちが夏によく行くチェルヴォも通り過ぎた。車はひたすら東に進む。お昼を過ぎると、「おなか空いた!」とあやぴーが言い始めたので、Varazzeのサービスエリアに入ることにした。イタリアに入ってから少なくなってきた雨もようやく止んでくれた。
夜はアグリツーリズモというイタリア版B&Bに宿泊する予定で、夕飯はそこで頂くことになっているため、お昼は軽めにしようとパニーノを食べることにした。シンプルだけどイタリアならではの味。食後にはカプチーノを飲んだ。ムースがハートの形をしていてうれしくなった。イタリアはサービスエリアでもおいしい。いつもそう思う。しかも、カプチーノは1,15ユーロ(約170円)という安さなのだ。ニースのカフェに比べて2分の1以下の値段。。。
食休みをしてから再出発。今回の旅行の主目的はSELLAVALLE SCRIVIA(セラヴァッレ・スクリーヴィア)にあるアウトレットモールに行くこと。ここは、5,6年前に当時こちらに住んでいた友達に薦められて、ずっと行きたいと思っていた場所。それなのにこれまで全くチャンスがなかった。栗は車の運転もあまり好きじゃないし、人込みも苦手。その上、買い物は大嫌いなのである。「アウトレットモールなんてとんでもない!」と言うだろうと確信していた。そこで、私は自分のお誕生日を理由につきあってもらうことにしたのだ。優しい栗は、日帰りではなく一泊ならと言うことで、すぐに同意してくれた。
ジェノバの手前で高速道路を乗り換える。地図を見ながら北上していくと、何か違うことに気がついた。
高速の出口が地図に載っていないのだ。まさか、、、と思って地図をよく見ると、どうやら道を間違ってしまったらしい。栗、激怒。ゴメンなさい~!でも、わざと間違えたんじゃないんです。。。(汗)
幸いにも、合流道路があり、途中で乗るはずだった高速道路に戻れることが判明した。その場所が思いのほか近かったので、栗の機嫌が少しずつ直ってきた。しかも、「もしかしたら、最後まで高速を使うのではなく、途中で降りて普通の道路を走った方がまっすぐだし良さそうじゃない?」という道が見つかり、思ったよりロスタイムが少なくて済んだ。私は心から安堵した。
つづく。。。
SERRAVALLE SCRIVIA(セラヴァッレ・スクリーヴィア)- 2006年11月25日 (1日目 Part2)
高速道路の出口からは、頻繁に「OUTLET」という看板が掲げられてあり、迷うことなく無事到着したのだが、すごい人!話には聞いていたけどものすごい人だった。広い駐車場はほぼ満車。人込みが嫌いな栗は焦り始めたが、パーキングを出る車を発見。すんなりその後釜に入ることができた。
外に出ると寒くてビックリした。真冬のようである。このアウトレットは人工的に造られた街の中に、一軒一軒にショップが入っている。5,6年前に友達からもらったチラシを大切に取っておいたおかげで、予め行きたいお店にチェックをしておいた。買いたいものも考えていたので、お店に入っては欲しいものだけをチェックするというスタンスで次々と歩を進めていった。
栗とあやぴーはと言えば、お店の中で遊んでいたり、外のベンチに座っていたり、意外とご機嫌。「お店を出るたびに外気に触れるせいか、人が多くても疲れない気がする。」と栗が言ってくれたので、私も安心して買い物に励むことができた。確かに、デパートの中に閉じこもって買い物をするのとは全然違うと私も思う。店内が混んでいたとしても、外に出れば広い空間が待っているので散歩気分を楽しめるのだ。
FURLA(フルラ)では日本人の店員さんに出会った。もう一人の店員さんが、あやぴーのことを可愛いと言ってくれて、栗に流暢なフランス語で話しかけるので、フランス語が上手だなぁと思っていたら、その人はイタリア人ではなくてフランス人だった。道理で。。。(笑)。日本人の店員さんが「ここはインターナショナルなんですよ~。」と笑った。そうなんだぁ。全然知らなかった。
途中であやぴーがのどが渇いたと言うので、栗とあやぴーはカフェに入り、私一人で買い物を続けることにした。そろそろ暗くなってきたので、最後の買い物を終え、二人が待つカフェに向かった。二人はテラス席に座っていたので、寒くないのかなぁと外から見て心配したのだが、中に入ると暑かった。暖房がよく効いているらしい。あやぴーは長靴も靴下も脱いで、裸足になっていた。いやだ~!(笑)
アウトレットを出て、宿に向かう。アウトレットから山道を見つけたまでは良かったが、そこから先が見つからない(汗)。道をどんどん進んでいく。あたりには、ぶどう畑が広がり、丘の上になると照明が灯され始めた街が眼下に広がった。薄く霧がかかっていて、なんだか別世界のよう。静かで幻想的な雰囲気すらする。
宿を見つけるまで苦労したが、途中で人に道を聞き、ようやく場所がわかった。先ほどよく見ずに通りすぎたところだった。私達ってやっぱり間抜け。門が開いていたので、中に入り、パーキングに車を停めた。
つづく。。。
SERRAVALLE SCRIVIA(セラヴァッレ・スクリーヴィア)- 2006年11月25日 (1日目 Part3)
最初、宿には誰もいなくて、真っ暗で心配したが、2階の窓に明かりがついているのを見つけた。「すみません!」と栗が大声で呼びかけると、まもなくしてその窓が開き、中年のおばさんが中から顔を出した。良かった。。。
私たちの部屋は洋館ではなく、すぐ近くの別棟。古い建物をゲスト用に改装したようだ。ドアを開けるとキッチン付のダイニングがあり、その次にトイレと洗面台がついたシャワー・ル-ムがあり、寝室は一番奥。広い部屋にダブルベッドと二段ベッドが一つずつ置かれている。二段ベッドの下の方に、あやぴー用と思われるベッドメイキングが施されていた。(しかし、「私、上で寝たい!」という猿の一声で、ベッドメイキングをやり直すはめに。。。汗)
お腹が空いてきたので、日課の腹筋運動やヨガをして過ごし、7時45分を過ぎたところでレストランが開いているか見に行った。外はメチャクチャ寒いけど、少し湿った秋の落ち葉やしんとした山の静けさが気持ち良く感じられた。洋館の中から若い男性が出てきて(彼が予約のメールをやり取りしたアレッサンドロだと思われる。)、テラス席に案内してくれた。あやぴーが暖炉の前が良いというので、暖炉の前のテーブルに座った。
前菜(Antipasti)は三種類で、その次の料理は二つの中から一品選び、メインは3,4種類の中から一つ選ぶとのこと。ワインは赤ワインを希望すると、DolcettoとBarberaと二種類あると言われ、私達が選んだ料理にはDolcettoの方が良いのではとすすめられた。(Dolcetto d´Ovada \\\\\\\\\\\\\\\"La Caplana\\\\\\\\\\\\\\\" 2005)
「Ovada(オヴァーダ)って、高速道路を間違えた時に通ったところだ!」と気がついた。近くで作られたワインが飲めるなんてうれしいな♪ アレッサンドロが「これも手作りなんだよー。」と言いながら、パンを持って来てくれた。焼きたてのホカホカしたパンは素朴な味がした。
最初の前菜がやってきた。生ハムを乗せたトーストかと思いきや、全然違うものだった。生ハムかと思っていたのは薄切りのラードで、トーストかと思ったのはポレンタだった。こんがり焼いたポレンタはさくさくしていておいしい。あやぴーはフライドポテトみたいだと言った。二つ目の前菜はターキーのフィレ肉入りグリーンサラダ。ターキーはマリネしてあるのか、ニンニクの香りがしていて好み。ドレッシングはレモンの味が強いサッパリしたもの。シンプルだけどおいしい。次はなんだろうとワクワクしてきた。最後の前菜がやってきた。アレッサンドロが「ちょっぴりフランスちっくなんだけど。」と言うのでなんだろうと思ったら、かぼちゃとチーズのフォンデュだとか。かぼちゃのケーキの中に三種類のチーズを入れて溶かしたもの。きれいな形をしているので壊したら申し訳ないような気がしたが、ナイフを入れる。チーズがとろりと流れ出てきた。おいしい~!今日のような寒い日にはこういう料理がとってもうれしい。
つづく。。。
プリモこと、二つ目の前菜がやってきた。栗はあやぴーと同じウサギ肉とポルチーニ茸のスパゲッティ。私はアルバの赤ワインで煮込んだと言うリゾット。実は私、あまりリゾットが得意ではない。おかゆも苦手だったりする。でも、栗が先にスパゲッティをオーダーしてしまったため、せっかくだから違うものを頼もうと思った次第。気に入らなかったら栗のと変えてもらえばいいのだと自分に言い聞かせた。やってきたリゾットは、赤ワインで煮込んでいると言うだけあって茶色をしていた。お世辞にもあまりおいしそうには見えない。しかし、一口食べるとビックリした。大感激!まろやかでコクがあって、メチャクチャおいしいではないか。出汁は何なんだろう。初めて食べる味だった。お米もちょうど良い食感で、栗に一口あげた後は、あっという間に一人で食べきってしまった。うう、お腹が苦しい。。。(汗)
しかし、イタリアの食事はまだ続く。セコンド(メイン)料理がやってきた。栗は豚肉のロースト、はちみつがけ。りんごとプルーンのソース。甘酸っぱいロースト料理は秋ならではという感じがする。私はピエモンテ風ローストビーフ。赤ワインでマリネした牛肉をローストビーフにしたものだとか。お肉が柔らかくて、これまた初めて食べる味。付け合せのウイキョウのローストは、アニスのような甘い香りがして、口の中をさっぱりさせてくれる。本当に本当にお腹がはちきれそうで苦しかったが、残してはもったいないと思って頑張って食べた。幸せ~♪
でも、デザートは別腹!私は自家製のセミフレッド(アイス・ヌガー)を注文し、栗はFior di latteのプリン(ミルク・プリン?)に決めた。一口もらったら、プルプルしていて、あっさりした味。あやぴーが気に入って半分位食べてしまった。私のセミフレッドは、フルーツの砂糖漬けやナッツがたくさん入っていて、アイスの割には結構ヘビー。でもおいしくて、あっという間に完食した。
食後はエスプレッソで〆。昨日は満席だったそうなのだが、今日は近くの村でお祭りがあるそうで、そのせいかお客は私達だけだった。アレッサンドロが料理を運んでくるたびになんやかんやとおしゃべりしてくれて、ピエモンテの話だけでなく、教育のことや、旅行の話でも盛り上がり、「こんなにイタリア語をしゃべったのは久しぶりだ。」と栗が感激するほどだった。私もへたっぴなイタリア語で会話に混ぜてもらって、とても楽しかった。食事もワインも文句なしに素晴らしかったけど、忘れがたい素敵な晩餐になったのは、アレッサンドロの人柄と温かいおもてなしのおかげだと思う。
10時半過ぎに部屋に戻る。宿の猫が部屋までついてきたので、あやぴー大喜び。歯磨きとシャワーを済ませてベッドに入る。盛りだくさんな一日だったせいか、栗も私もすぐに眠りについた。
つづく。。。
あやぴーと共に8時15分起床。二人でベッドを抜けてダイニングに移動し、テレビをつけた。あやぴーがUNOをしたいと言うので一緒に遊んだ。栗は少し遅れて9時頃に目を覚ました。ベッドルームの窓を開けると、秋の自然が目の前に広がった。いかにもイタリアの田舎というような風景に心が和む。朝食を取りに部屋を出た。寒いけれど澄んだ空気。体がピシッと引き締まるような感じがする。昨日の猫たちが私達を見つけると走り寄ってきたので、あやぴーは喜んだ。栗は離れに孔雀を見つけて、一人で見に行った。あやぴーは猫と遊ぶというので、戻ってきた栗と私は先にレストランに入ることにした。
朝食は手作りのパン三種類に、バターとジャム。そして温かい飲みもの。私はお腹いっぱいだったけど、エスプレッソと一緒にパンを一つ頂いた。あやぴーはクロワッサン風のパンにココア。栗だけがパンを全種類食べた。
アレッサンドロは今日も元気いっぱい。朝からよくしゃべる。(私達も人のこと言えないけど。。。笑)
近くの村Novi Ligure(ノヴィ・リグーレ)でお祭り中だから行ってきてはどうかと勧めてくれた。また、Novi Ligureはチョコレートの名産地でもあるそうで、中でもNOVI(ノヴィ)とPERNIGOTTI(ペルニゴッティ)が老舗だと教えてくれた。
朝食を終えた後、一旦部屋に戻って身支度をし、荷物をまとめ、支払いをしにまた母屋に戻った。アレッサンドロのリクエストでゲスト帳にメッセージを残し、御礼とお別れを言ってから車へ向かった。あやぴーと私も最後に二羽の孔雀を見ることができた。
もう11時。時間が過ぎるのが早いことに驚く。まずは再びアウトレットへ出かけた。昨日買うかどうか迷い、結局買わなかったものがあり、やっぱり買おうと思いなおしたのだ。日曜日のせいか、昨日よりさらにすごい人。入場制限をしているお店もいくつかあった。「本日に限り、アウトレット価格からさらに50%オフ!」というお店もあり、中はバーゲン会場真っ青の混雑だった。数軒だけサクッと見るだけのつもりだったのに、気がついたら午後1時になっていて驚いた。アウトレットでの最後の買い物を終え、お昼ご飯を食べに行くことにした。
アウトレットを後にして、今朝アレッサンドロから薦めてもらったNovi Ligure(ノヴィ・リグーレ)に向かった。
実はここ、私達が行きに高速道路を間違えて、途中下車した場所でもある。「食の街」と言うような看板があちこちに掲げられていて密かに気になっていたのだ。
広場のパーキングに車を停め、市場が立っている通りへ歩いていった。イタリア国境のヴェンチミリアの市場より更に安くて驚く。色々見たいものはあったのだが、あやぴーが疲れてきたので、市場は歩きながら見るだけにした。
適当なバールを見つけてランチ。フォッカッチャの名産地だというので食べてみた。具はシンプルにハムとモッツァレラチーズ。普通においしかったけど、感激するほどでもなかったかな。カラフで白ワインをもらったのだが、ぶどうジュースかと思うほど、甘くて軽かった。美味。デザートがなかったので、カプチーノで〆る。栗はハチミツのクロワッサンとやらを食べたが、ぱさぱさに乾燥していた。がくっ。。。
このバールは家族経営らしい。おかみさんがカウンターの中に立ち、息子と思われる若い男性がウエイターをしている。おかみさんはニコニコとても優しい人で、私達がフランスから来ていることを知ると、フランス語に切り替えて話しかけてくれた。今朝アレッサンドロが、「ピエモンテ語にはフランス語の単語に似ているものがたくさんあって、自分達の世代はフランス語を話すのに苦労するけど、親父達の世代はするっと理解してしゃべれる人が多い。」と言っていたことを思い出した。
バールを出て、さらに道を進んで行く。市場には色々なものが売っていておもしろい。しばらくすると老舗っぽいカフェが立て続けに現われ、「なんだ、ここまで待ったらおいしそうなデザートも食べれたのに!」と少し後悔した。次回は必ずと誓う。
トリュフの屋台を発見。黒トリュフだけでなく、白トリュフもある。ピエモンテ地方の名産だもんね!だけど、ついていたお値段はやはりトリュフのお値段で、私達はトリュフ風味のサラミを1本買うだけで満足することにした。おばさんが「買う前に大丈夫かどうか味見してみて。」と言うので一切れもらったら、香りが良くて感激。「頂きます♪」と言って、袋に入れてもらった。おばさんは、あやぴーが抱いていたぬいぐるみを見てハッとした顔をした。「こっちに来て。」と手招きされたので近くに寄ってみると、あやぴーのぬいぐるみにそっくりな可愛らし犬がちんまりカゴの中に座っていた。なんだかほのぼの。
ショーウインドーにチョコレートが並んでいる老舗っぽいお菓子屋を発見!中に入ってチョコレートを買うことにした。色々な種類のボンボンチョコレートを300gほど入れてもらった。それプラス、コーヒー受けの小さなチョコレート菓子を一袋。よかった、よかった。日曜日だからかどのお店もお休みだったので、チョコレートの土地でチョコレートが買えないという悲しい結末になるんじゃないかと心配だったのだ。
目的を果たしたのでそろそろ帰途につくことにする。まだまだ市場は続いていたし、縁日も移動遊園地も見ることができなかったが、今回の主役はあやぴーではない。私なのだ。オホホ!
イタリア在住のYukakoさんに教えてもらった「電動ほうき」を売っているお店があり、ものすごい人だかりがしていた。15ユーロという安さと、テレビショッピングで販売しているものというのを聞いて、うさん臭いと思った。でも、次から次に売れているのを見て、考えが変わってきた。高いものならアフターサービスや保証が気になるが、15ユーロならすぐに壊れても後悔のない値段。栗にフランスでも充電できるかチェックしてもらい、OKが出たので購入した。電動ほうきを買うのは次回かなと思っていたので、思わぬ収穫に喜んだ。
車に戻り、高速に向かって走り始める。早い時間だったからか、普通の道路も高速道路も空いていたので助かった。あやぴーは途中で寝始めたが、一旦目を覚ましたのであらあらと思っていると、また寝てしまった。栗が日が暮れる前になるべく走っておきたいと言うので、今回は休憩は入れずにフランスへ向かった。2時間半で家に着いた。トランクいっぱいになった荷物を家まで運ぶ。栗のトレパン一枚をのぞいては、全てが自分のものだという事実に驚愕しつつ、ちょっとにんまり。アウトレットも良かったけど、今日行ったNovi Ligureの市場はもっと良かった。とっても楽しかった。一泊だったけど、盛りだくさんな週末だった。一生の思い出になりそう。栗、あやぴー、素敵なプレゼントをどうもありがとう♪
終
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