インドに行くとまた絶対に行きたいという人と、もう絶対に行きたくない人とにはっ
きりと別れると聞きますが、本当にそうだと思います。勿論私は前者です。
確かに、ヨーロッパなどに慣れているひとにはインドは汚く、押し売りが蝿のよう
にまとわりついてうんざりしてしまうのかもしれません。しかし、我々日本人がどこ
かに忘れてしまったような飾り気のない生活や気持ちがまだ残っていて、どこか心が
和やかになるような気がします。
予防注射は必要か?
インドにはありとあらゆる病気があるといわれています。これは本当です。では、コ
レラなどの予防注射をしていかなければいけないのでしょうか。ツアーで行くならば
全く必要はないでしょう。でも、個人で、しかも安宿に泊まりそこらの屋台で食べ歩
くスタイルの旅行の場合は、コレラの予防接種ぐらいはしていったほうがいいかもし
れません。
コレラの場合2回の接種が必要です。間を置いてしなければなりませんので、早めに
病院に行きましょう。どこの病院でも接種できるわけでないので、保健所に問い合わ
せるのがよいでしょう。勿論保険はききません。
マラリアの予防薬は副作用が強いのでお勧めできません。
いつ旅行するかですが、これはなかなか難しい問題です。
北インドの場合3~10月は平均気温が30度を超え、特に5月は40度にもなります。
3~10月以外は過ごしやすく、特に1月は朝晩はかなり冷え込んで冬支度が必要です。
11~2月は過ごしやすくていいのですが、すごい霧が出るのです。電車や自動車の
交通機関はめちゃくちゃになります。アグラ・ベナレス間が8時間のところ16時間も
かかり、夕方着くはずが午前4時でした。ベナレスからの帰りも、寝台車で午前中に
デリーに着くはずが、16時に着きかろうじて帰りの飛行機に間に合っただけで、デ
リーの観光ができませんでした。
時間をとるかすごしやすさをとるか難しい問題です。
インド観光のハイライトはなんといってもタージマハールでしょう。写真で見ただ
けでもすごいですが、本物は感動ものです。ムガール朝の第五代皇帝のシャージャ
ハーンが后のムムターズのために建設した総大理石の廟です。もちろん世界遺産で
す。タージマハールへは大理石の保護のため専用の電気自動車に乗り換えていきま
す。ツアーの場合は時間の制約があってだめですが、フリーなら一日いてもその美
しさには飽きないでしょう。
私は1月に行きましたが、1月だと霧が出て余りお勧めではありません。午前中に
行ったら霧で10m前も見えずに、コースを変更して他の見所を見てから行きまし
た。それでも霧はかかっていて写真のようには見えませんでした。すぐ裏にジャム
ナ川が流れているからなんです。
まず、生水は絶対に飲まないこと。日本人が普通にいくホテルやレストランなら
食べ物による病気の心配はまずないでしょう。外国人が多く行くところなら外国人
向けにあまり辛くない味付けになっています。本場のインドのカレーはやはりおい
しいです。タンドリーチキンもナンやチャパティーも日本人の口に合うと思います。
そう入っても屋台でも食べてみたいもの。火がしっかり通っているものなら大丈夫
です。
私がインドで一番おいしかったのはチャイ(紅茶)です。本当においしいです。特
に街中の屋台で飲んだのが一番おいしかったです。屋台だと一杯5円です。また、カ
レーに入れる香辛料「ガラムマサラ」を入れた「ササラティー」は絶品で、日本の
インド料理店でも飲めますが本場には到底及びません。
タージマハルと並んで是非行ってみたいのがベナレスです。映画「深い河」の舞
台になったところですね。ベナレスはガンジス河のほとりに位置し、ヒンズー教の
聖地です。ヒンズー教徒であれば一度は訪れて沐浴をするというのがインド人です。
全インドからベナレスの沐浴場、ガートにやってきます。氷点下近い冬の寒さの中、
決してきれいではないガンジス川で多くのインド人が身を清めていました。その傍
らでは、死体を薪の上で荼毘にふす光景が見られます。人間の営みの縮図と避けて
通れない運命を感じました。そして厳かな祈りは日本人が忘れてしまった自然界の
営みを気づかせてくれたのです。
デリーからはかなり時間がかかりますが、ここに行かずにインドに行ったとはい
えませんね。
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