盆を過ぎて、2週間、夏の前半を取り戻すかのように、福岡は暑かった。
ニュースでは、高校や中学で熱中症でバタバタとオコサマが倒れるほどに。
暑さには結構強いはずの私でも、分厚い濡れた毛布にくるまっているかのような湿気にはたまらず、夏の終わりを願う状態。
そこでの北海道旅行。札幌と小樽とに行き、夏の北海道の快適さを十分に味わってきました。
飛行機から降り立てば、街は涼しい風につつまれています。
ああ、そうだよなあ、もう秋が来ているんだ、と。少し冷たい雨さえ降っている。
半袖姿の配偶者は通りを行く人々がすべて長袖なのにショックを受けた様子(私は冷房避けのためにもともと真夏でも長袖)しきりに、半袖を着た人がいないと気にする。いや、誰も見ていないってば。
開拓村は、原生林を切り開いて、北海道開拓時代の建物を移築したテーマパーク。明治村北海道版みたいな感じである
素晴らしく広い敷地に、私の好きな古い建物がいっぱい。ということで、ご馳走状態。
古い感じの日本家屋は情緒があっていいのだが、この装備でマイナス35℃にもなるという北海道の冬季を過ごした昔のひと思うと…。どう見てもすきま風びゅーびゅー。夏ならいいけど。この激寒の土地でよくぞである。
さらに進んでいくと、にしん御殿と呼ばれるような大網元の家なんかがある。そこで働いていたひとたちのための施設ときたら、数十人がはいるような大部屋で、ひとりひとりにはせんべい布団が一枚づつ。食事用の小さなお膳がひとつづつ。とても暖房になるとは思えない小さな囲炉裏が全体で二つ。厳しい自然と過酷な労働。悲惨極まりない。
東北の農家の次男や三男が、働き口を求めてきていたらしいが、それにしても厳しい環境である。でもって倉のほうに行くと、醤油や米や味噌倉が大量に。すべて自給自足であった様子だ。村の真ん中には大きな池があるが、それを海に見立てて、船を引き上げる装置とともに当時の漁船も置いてある。
平日なので、観光施設とはいえ、あまりたくさんの観光客はいない。そのかわり遠足の小学生がちらほら。意外にも古い印刷機などに興味を示す小学生がいたりして、彼らの動向を見ているだけでも面白い。
地上38階のJRタワーで、北海道の広い地平線を楽しむことに。
360℃札幌市内が見渡せる高所である。ほとんどのランドマークを一望することができる札幌の新名所だ。
テレビ塔も大通り公園も、北大のポプラ並木も、遠く札幌ドームや石狩湾さえも。果てなき地平線が見えるところが、さすが雄大な北海道だなあ。
札幌ドームは横からみたら、「宇宙家族カールビンソン」にでてくる台風と似ているとのこと。どれどれとみたら、確かに。ということは親子が必要なので、同じ形でもうひとつ大きいのを横に建ててくださいませ。
ところで、ここの男性用のトイレはなかなか見物(みもの)とのこと。中の写真を撮ってきてもらって、楽しむ。なんと38階の階下を望みつつ、小用を足すような構造になっているらしい。さすがに、かなり肝が据わっていないと落ち着いて用を足せないのではないかと。特に高所恐怖があったりすると悲惨かもしれない。でも、見ている分には面白い。
夜は、やはり北海道名物ジンギスカンに。キリンのビアホールレストランへと。
ビアホールは大変に広く、席数がかなりあるのに、大変に混雑している。ここにも、研究者とおぼしきご一行が…。ううむ、大がかりな会議が重なっているらしい。真ん中には、大きな映像プロジェクターが阪神の試合を映し出している。
ジンギスカンを頼む段になり、どれにしますか?と聞かれる。ジンギスカンのみか、それにお寿司の食べ放題にするのか、三大カニ食べ放題をつけるのか、というオプション。はしたなくも、カニ、と言ってしまう私。札幌在住の方々はそれほどカニがお好きでないことをすっかり失念している。しかし、カニの食べ放題だよ!カニ!(大騒ぎ)。カニ好きの血は騒ぎっぱなし。はっと気づくとひとりでカニを食べているではないか。しかし、カニをこれほどゆっくりと食べられることなどなかなかないし。身も心もカニ味の幸せ。
偉大なるクラーク先生の銅像を見るために羊ヶ丘展望台へ。
有名な腕を上げたクラーク像はこの羊ヶ丘にある。(北大には胸像しかないので、ご注意を。)
羊ヶ丘展望台は、北海道農業試験場の一角が観光用として一般に公開されている場所である。大きな農場にはまるまるでむくむくした愛らしい羊さんたちが群れている。これを「ああ、可愛い」と見つつ、羊のお肉をジンギスカンでいただくという考えようによってはむごい施設とのこと。
到着するとクラーク像の前では観光客がクラーク先生と同じポーズをとって写真を撮りまくっている。当然、ここはポージングのできるたれ、「ちゅうたれ」の出番である。ちょいと手の上がり方が足りないのはご愛敬。たれとしては、精一杯の、少年よ、たれ志を抱け、である。
札幌雪祭りの写真展示場へ。実は私は子供の頃からこの雪祭というのに憧れていて。雪の少ない地方に生まれ育った悲しさ、雪で銅像というスケールの大きいところが是非見てみたい。
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