秋祭りのシーズンなので、「まつりたれ」を連れ、笛や鉦の音に誘われて、「唐津」に行きました。
唐津くんちは全国的に有名なおまつり。唐津の観光の目玉とも言える漆塗りの曳山が、市内を走り回る勇壮なお祭りです。
その前夜祭ともいえる宵山に。
夕方の5時に家をちょいとでて見に行くんだから、気軽といえば、気軽。JRは乗り換えもないし。
かなりお客が多いことを覚悟していたのだが、夕方に福岡から見に行く人間はあまりおらず。唐津駅の近くになってから、どっと人が乗り込んできた。
ということで、唐津の駅前では、お囃子の音も賑やかに、祭気分が高まってきた。宵山は7時から出発だ。
夕飯前で、お腹も空いていたので、たこ焼きをほうばりつつ見たのが、この「鬼の兜」の出発するところ。曳山はそれぞれを出発し、順番を整えながら、街を練り歩くらしい。
つるべ落としの秋の日に、すっかり暗くなった辺り。提灯に灯りがともり、漆塗りの面を赤くきわだたせる。
笛や鉦のお囃子とともに、エンヤーっというかけ声ととにも山が動き出す。
これだけ大きなものだが、走りだすと速い。大勢の曳子さんたちが前後をかけ声と共に走っていく。
狭い路地をギリギリでくるりと鮮やかにターンする姿が、信じられないくらいかっこいい。電柱が張り出して、車一台が通るのがやっとの路地だ。技術である。思わず観客から感嘆の声が漏れる。
さて、出発を見た後は、人がちょっとでも少ないところに陣取って、曳山がくるのをカメラを片手に待つ。
携帯デジカメで撮っている人もいれば、大型の三脚や、一眼レフを抱えたプロっぽいカメラマンもたくさんいる。さて、こちらはちっこいデジカメ一つ。この暗い中をどこまで写るだろうか…。がんばれIXY400
かなり待った後、遠くのほうから、かけ声が聞こえてくる。行列の速度が速いのにもびっくり。
それぞれ意匠をこらした曳山は、古いものなら江戸中期、一番新しいものでも明治の初めにつくられたものらしい。
漁港として唐津が栄えたころに、京都の祇園祭に触発されて、このような曳山を作ったのが初めとか。莫大な費用をかけ、何年もかけて漆塗りでつくられた山は、豪奢であり、手入れがいいのか今でもつやつやである。
もう、今では製作も不可能だろう。こんな文化遺産をかなり激しく引きずり回して大丈夫なんだろうか、と、ちと心配になるほど。
自宅から大変に近いにもかかわらず、はじめての唐津くんちだった。正直、こんなにも大々的で、面白いものとは、知らなかった。無知はいけないなぁ(鯛の山車がでるお祭りくらいの認識だった。)
いい意味で観光化されているので、曳山の動きも整然として、時間通りにきちっと運営されていたので、大変楽しめた。
ところで、唐津ではこの「くんち」のために、3ヶ月分の給料を料理に費やして、振る舞うんだそうだ。でっかいアラを中心にした凄まじいご馳走なのだそう。唐津に友人知人がいれば、ご相伴にあずかれるらしい。
残念ながら唐津にそういった知り合いがいない我々は満員電車で家の近くの焼鳥屋でささやかに乾杯。
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