空港パーキングの7階にあるガレージに向かった。フォードのFUSIONはスペインに行った時に借りた車で、当時フォード車に乗っていた私達にはとても親近感を覚える車だった。それもあってFUSIONを選んだのだが、今回はルノー。。。でも、私達が買い替えた車もルノーなので、何とかなるかなぁと思っていたのだが、それは甘かった。同じ会社の車だというのに、キーのシステムから車内の様子まで、何もかもが違うのだ。受付のお姉さんからエンジンのかけ方と車の開閉の仕方だけは教えてもらって何とか出来たが、ラジオをつけると鳴り出すピッピッピッという雑音、そして19度に設定されたエアコンは、最後まで解除することができなかった。。。(汗)
さて、目的地のVOLKACH(フォルカッハ)まで出発!高速道路が見つけられるか心配だったのだが、走り出して比較的すぐに簡単に乗ることができた。最初は制限速度があったが、そのうち制限なしゾーンに入り、周りの車がものすごく飛ばすのでびっくりした。栗はそれほど飛ばさずに、マイペース運転。
車の中にあった地図を見ると、途中にお城があるらしい。お昼ご飯もまだたべていないことだし、そこで休憩を取ろうと決める。午後1時45分。
MESPELBRUNN(メスペルブルン)というその場所は、山の中にあるのどかな村で、丘を見上げると牛が歩いていたり、どの家のバルコニーにもゼラニウムが咲き乱れていたりと、とてもかわいい場所。車を停めてレストランに向かって歩いて行った。メニューを見るとなかなかいい感じ。さて入ろうかとドアを開けようとしたが、開かない。えっ?!と思って周りを見渡すと、「午後1時30分から5時までは休憩」みたいなことが書かれた看板があった。ショック!お向かいのレストランを見たが、やはり閉まっている。少し歩いてみるものの、どのレストランも全て閉まっていた。「カフェはないのかしら?カフェは。」と探したが、小さな村なのでカフェはなさそう。人っ子一人いないのだもの。。。(涙)
もしかしたらお昼ご飯の時間を逃しちゃったかもしれない、、、とガックリしながら車に戻った。あやぴーが「おなかすいたよぉ。」と騒いでいたが、そんな声も気にならないほど私も落ち込んでいた。とぼとぼと車に戻ったが、栗が、「最後の悪あがきに逆方向をちょっと見てくるよ。」と走って行った。私達はその間近くのお庭を拝見。大きなりんごの木にりんごがびっしりとなっているのを間近に見て感激。栗が視界から消えてしまったので、少し心配しつつも、しばらく待っていると戻ってきた。腕を広げて〇のサインを作っている。やった!
「英語が通じないから大変だったよー。でも食べさせてくれるって。」と言いながら連れていかれた場所はホテル・レストラン。お姉さんが笑顔で迎えてくれた。メニューはドイツ語オンリー。お姉さんもドイツ語オンリー。メニュー判読に困っていると、「英語が話せる友達がいるから」と携帯電話で電話をかけてくれた。何て親切なんだろうと感激!(ニースではありえない。)
のどがかわいていたので、飲み物を先に頼んだ。あやぴーはガス入りのミネラル・ウォーター、私は炭酸入りのりんごジュース、栗は地元の赤ワイン。りんごジュースは甘さ控え目でとってもおいしかった。栗のワインはぶどうジュースみたいな感じ。お姉さんがあやぴーにグミを二袋持ってきてくれたので、あやぴーは大喜び。「ご飯が食べ終わってからだよ。」と私が言うと、「持ってるだけ!」とぶつくさ言っていた。
「鶏肉が食べたい」というあやぴーにはターキーの料理を頼み、栗と私はニュルンベルグ風の小さなソーセージにパンとザワークラフトが付いたものにした。調理に時間がかかっている様子。きっと一旦閉めたキッチンを再稼動させているからだろう。ホテルの人たちの優しさに改めて感謝だった。
あやぴーのターキーはマッシュルームなどが入ったクリームソースで、付け合せはライス。ご飯はありがたい。あやぴーはおなかが空いたと騒いでいただけあって、よく食べている。続いて私達のソーセージもやってきた。「ちょっと量が少ないなぁ。」と思ったのだが、ザワークラフトのおかげか、おなか一杯!ローズマリーが入っているソーセージはとてもとてもおいしく、一つあやぴーにあげたら、それ以降あやぴーはソーセージばかりリクエストするようになった。ザワークラフトにはクミンが入っていて、フランスのそれとはまた違った感じ。おいしい~!
一面のガラス窓の向こうには、丘が見える。緑が多くていい場所だな~としみじみ。デザートには栗が干しぶどうとクリームが詰まったタルト、私はアップル・タルトを頼んだ。あやぴーには何も頼まなかったら、お店の人が「これはサービス」と言って、生クリームやクッキーやチョコが飾られたアイスクリームを持ってきてくれた。びっくり!(ニースではありえない。)
あやぴーが大喜びでアイスを食べ終えると、今度はおもちゃが入ったチュッパチャプスをくれるという。「そんなにもらっては。。。」みたいなことをゆっくり英語で言ったのだが、「いいから、いいから、受け取って。」と言われたので、お礼を言って頂戴することにした。最後にコーヒーを飲み、お礼を言って店を出た。領収書を見たら、コーヒーもサービスだったようで、「ここの人たちはなんで良い人達なんだ!!!」と栗と大感動だった。(ちなみに、食事代は合計30ユーロ弱でした。ニースじゃ下手したら一人分の値段。。。汗)
Hotel Gasthof der HOBELSPAN
HauptstraBe 49
D63875 Mespelbrunn
Germany
http://www.hotel-hobelspan.de</a>
食事を終えた後は、近くにある教会を見学した。建物は現代的であったが、中に入ると中世の祭壇画が数点あった。石の彫刻で出来たその絵には、貴族と思われる人達やその奥様方が描かれていて、尼さんのように全身を覆われた女性達の姿や、当時の騎士の装具などが興味深かった。栗が男性器を隠す装具について説明してくれてからというもの、もっこりとしたそこばかりが目についてしまい、それは旅の最後まで終わらなかった。。。(汗)
車に戻り、村の先をさらに数キロ走っていくと、パーキングがあり、生い茂る木と木の間からお城が見えてきた。地図に書いてあったお城はここに違いない!パーキングに車を停めて、森の中の遊歩道を歩いていくと、小さな湖と、そのほとりにお城が見えてきた。素敵!豪華さはないが、それでもちゃんとお城の形をしている。それに、緑に囲まれたロケーションが実にすがすがしい。
湖の周りを歩き、お城の入り口に向かった。せっかくだから中を見学することにした。ガイド付きでないと入れないらしいので、フランス語の説明書をもらい、先ほど出発したばかりだというドイツ人のグループに入れてもらった。まずは2階から。
狩猟器具がたくさんある部屋には、たくさんの銃があり、1回ごとの点火に20分かかるという大きな銃もあった。鹿の角や、狩りにまつわる絵が数点。お皿のコレクションには伊万里がたくさんあった。
ダイニングには東欧でよく見るようなタイル製の暖炉があり、古い家具の中にまたもや伊万里の壷を発見した。この地方で狩猟されたという熊の皮がおいてあり、あどけない熊の顔を見て、ちょっとかわいそうになってしまった。(顔だけ剥製になっており、あとの部分は毛布のように平べったくなっていた。)
今も実際に家族が住み続けているお城なので、あちこちに現代的な肖像画が飾られているのが不思議な感じ。しかし、一番驚いたのは「中国の部屋」なるものがあったこと。中国の家具、お皿、座卓セットだけでなく、伊万里焼もたくさんあり、何故か鎧かぶとをつけた侍が二体あった。こんなところで侍のマネキンを見るとは思わなかったのでびっくりした。
1階の騎士の部屋、中庭などは自分達で見学し、お城が閉まる時間になってしまったので、出口に向かった。
Shloss Mespelbrunn im Spellart
入場料3,5ユーロ (2004年9月現在)
MESPELBRUNNを後にし、再び高速に乗った。途中渋滞に巻き込まれ、時間通りにつけるか心配だったのだが、何とかVOLKACHに到着。村の中に入ると、日本人がたくさん歩道にたまっていて、よく見たら新婦である親友ジュンがブーケを持って立っていた。急いで車から降りてあいさつしに行った。
ホテルへの行き方、そして今晩のワイン・フェスティバルについてのことを手短に説明してもらい、一旦お別れ。私達はホテルに向かった。
古い大きな洋館。パーキングに車を停め、中に入っていく。マダムに鍵をもらい、2階に上った。広々とした部屋にはあやぴー用のエキストラ・ベッドやソファーセットがあり、机の上には新郎・新婦からの差し入れの白ワインと手紙が置かれていた。心遣いに感激。
荷物を片付けてのんびりしていると、ジュンから電話が入った。ホテルの下に来ているので、早く降りるよう指示を受けた。あわてて洋服を着替えて下に降り、新郎のお母さんの車でワイン・フェスティバルの会場に向かった。
Hotel Kreuzer
Hauptstrasse 33
97332 VOLKACH
(Parking :Untere Spitalgasse 4)
http://www.hotelkreuzer-volkach.de/
白いテントの中に入っていくと、大きなテーブルがたくさんあって、テーブルを囲むように配置されたベンチには、多くの人々がぎゅうぎゅう詰めになって座っていた。生演奏と一緒に歌声も上がっていて、既に出来上がっている人もいた。ものすごい熱気!ジュン達が予約したというテーブルは二つあったのだが、家族のテーブルに座るのは図々しいかなぁと思い、パリに住む高校時代のもう一人の友人サクちゃん一家の横に座らせてもらった。
お昼ご飯が遅かったので、まだあまりおなかが空いていなかったが、あやぴー用にパンやチーズをスタンドで購入し、地元の白ワインを飲んだ。騒音で声が聞こえないため、叫びながらになったが色々な人と話したり、おじさんの生演奏に合わせて歌ったり、踊ったり(栗、酔っ払いと意気投合。汗)。途中、友達サクちゃんのご主人から「ねえ、あやぴー1人で踊ってるけど。」と言われて、指をさされた方向を見たら、本当に一人で踊っているのでびっくり!いつのまに抜け出したんだろう・・(汗)。栗は相変わらず酔っ払いグループと盛り上がっていたので、私があやぴーのお供をしにダンスフロアに向かった。サクちゃんと新婦のジュンが付き合ってくれたので、三人で久々に高校の話などで盛り上がった。しかし、主役を独り占めするのは無理な話。私達の輪にはあっという間に人が集まり、フォークダンスのように輪になってみたり、電車のように縦つなぎになってみたりと、延々と踊りは続いた。あやぴー大満足!(笑)栗はと言えば、いつのまにか椅子に戻り、酔っ払いグループの中の一人と語っていた。。。(どうやってドイツ人と交流していたのかは謎。)。
その後、新郎・新婦がひっきりなしにワインを持ってきてくれたので、すっかり良い気分になった。子供達が眠いと言い始めたので、ホテルに戻ることにした。サクちゃん達の車に乗せてもらい、ホテルまで一緒に帰った。ジュンの計らいで、同じホテルの隣同士の部屋。明日は朝から一緒に過ごす約束をして、各々部屋に戻った。
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