「最後の晩餐」(Cenacolo Vinciano) | ミラノ | イタリア 旅行
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ミラノ by ariahisaeda 2006年7月9日の記事, 更新日 2007年5月23日

「最後の晩餐」(Cenacolo Vinciano)

レオナルド・ダ・ヴィンチ像

レオナルド・ダ・ヴィンチ像

サンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会

サンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会

入口

入口

Cenacolo Vinciano(レオナルド・ダ・ヴィンチの食卓)

Cenacolo Vinciano(レオナルド・ダ・ヴィンチの食卓)

私たちがイタリアに行ったのは2006年7月。すでに「ダ・ヴィンチ・コード」の映画が公開された後。この映画や原作小説の鍵となるミラノのレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」(Cenacolo Vinciano)は、ものすごい話題になってました。従って、個人の旅行者はもちろんのこと、ツアーですら観覧予約をするのが難しいという状況。その中で地元のコネクションのおかげで、この名画を拝見することができました。

ダ・ヴィンチはフィレンツェの人かと思っていたのですが、ここミラノでもかなりの業績を残した様子。もちろん、その一つが、サンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会(Santa Maria delle Grazie)の「最後の晩餐」です。そのダ・ヴィンチの偉業を偲んで、レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館までありますが、その話はまた別に。

「最後の晩餐」は頑固なレオナルドじいさんがフレスコ画材を使うのを嫌がったので、とてもデリケートな絵画です。それは食堂の壁に描かれていたので、食べ物の湿気や湯気が絵を浸食されました。また罰当たりなことにキリストの下のところに通路があけられた跡が残っていたりします。それだけでなく、馬小屋に使われたり、大洪水に見舞われたり。第二次世界大戦時には空襲を受けて、建物そのものが損壊したりと数奇な運命に晒されてきました。その中で、奇跡的に残っていたのだから、存在自体が奇跡の「絵画」といってもいいでしょう。
1977年から1999年まで、オリベッティ社のサポートで大がかりな修復が行われ、美しい詳細がわかるようになり、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。

現在、このデリケートな絵を外気から守るために厳重に管理され、見学は完全予約制で一グループ最大25人までで、時間は15分に制限されています。素敵に美人なガイドさんが、英語でいろいろと説明をしてくれます。
もちろん、写真撮影はNG.(下記URLの下のほうにある写真が一番雰囲気がわかります。)
http://www.pcs.ne.jp/~yu/ticket/supper/supper.html

一点透視図法を使って描かれた「最後の晩餐」は、直に見るとその立体感が顕著です。まさに死せる運命にあるキリストとともに、同じ晩餐に出席しているような気持ちにさせてくれます。また、弟子たちのそれぞれの生き生きとした手の動きには驚かされます。キリストの気高い表情(かお)。ヨハネの美しさ。そして、背後の窓からのぞくロンバルジアの荒野(レオナルドはミラノ郊外の風景をわざわざ入れたとか)
背筋がぞくそくするような、ずっと、眺めていたい、そういう気持ちになりますが、自由に眺められる時間は無情にも5分くらいしかありません。

なお、「最後の晩餐」の対面には、ジョバンニ・ドナト・モントルファーノのフレスコ画「十字架上のキリスト」があります。確かに「最後の晩餐」と比較すれば平凡な画ですが、常にこの奇跡の名画と比較される可哀想な宿命を背負っています。天才と常に比較されることになる凡庸。その運命を画家は知っていたでしょうか…。

売店には、「ダ・ヴィンチ・デコーディッド」(ダ・ヴィンチ・コードの批判本)だけが置いてあったのが印象的でした。

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