ハワイ-モロカイ by
ariahisaeda
2004年10月5日の記事, 更新日 2007年5月20日
ひとしきり浜で遊んだ後、再びジープに乗り込み、さっきお茶をいただいた場所で、今度は夕食。
飲み物はアルコール別料金ということだけど、一応、魚とチキンとがついて、サラダも取り放題。料理を運んだり飲み物の注文を取ったりとかいがいしく世話をしてくれるのは、日本人ガイドさん。ドライバーとパイロットとギャルソンの一人三役をこなさなければならないから大変。こちらにセスナの免許をとりにきて、それ以来住み着いたのだとか。
食べているうちに辺りが暗くなり、星空が見え始める。
ハワイ諸島は、マウナケア山頂に地上最大の望遠鏡があるように、天体観察に向いている。ホノルルこそ光の洪水だが、それ以外に人工の火もなく、湿気が少ないために空が澄んでいるからだそうだ。
そして、ここはほとんど人のいないモロカイ島である。
夕暮れにまずは夏の大三角が目立つ。天頂を見上げれば、明るい星なので、すぐにわかる。あたりが暗くなるにつれ、また目が暗さに慣れていくにつれ、一等星以外の星々がゆっくりと見えてくる。星が増えていき、やがて、あわあわとした天の川が、ミルキーウェイの名に相応しく白くぼんやりと大空を横切るのがわかるようになる。降るような星空、という喩えが、まさに相応しい。(残念ながら、三脚すらもってきていないので、この星空をカメラに納めることはできなかった。)
普段スモッグで汚れ人工光が洪水となっているよどんだ空しか知らない身に、モロカイ島の天空の美しさは沁みる。前に天の川をはっきりみたのは、高校生の時だもの。
その昔、太平洋の島々を人々は星を羅針盤にしてカヤックで渡った。
だから環太平洋には海で隔てられながら同じような文化が拡がったのである。そして、我が日本列島も、その環太平洋の輪の中のひとつなのだ。もしかしたら我々の祖先の中にも、この海を星を目当てに海を渡り、島国へ行き着いた人たちがいたかもしれない。
私はいつまでもこの星空を見ていたかったが、そうもいかない。帰宅の時間はすぐにやってくる。
もう一度セスナに乗り込み、今度は「地上の星々」を眺めるのである。
行きがけ、気分が悪くなったフライトなので、心配していたのだが、帰りは気分が悪くなる暇はない。ハワイホノルルの宝石箱をひっくりかえしたような美しい夜景も十二分に楽しむ。あ、でも途中でセスナは、なんだか急速降下して、ちょっとこわかったですけどね。いっしょに乗っていた三重の女性たちは、墜落を覚悟したみたいだし。
半日のツアーはこれでお仕舞い。私はあの星をもっと見ていたかったなぁ。