ローマの地下鉄には改札口がある。
入るときは切符を自動改札に入れるが、出るときは切符を通さなくてもそのまま出れるという方式。
車内での切符のチェックはないようだけど、たまに出口に駅員が立っていてチェックすることもある。
切符は通常の1回券と1日券、他にもいくつかの切符がある。
券売機はタッチパネルで、イタリア語表示の他に英語も選べたのだが、切符の種類が多くてよくわからない。
1日券が欲しかったので、近くで券売機の整備をしていた人に、「これ1日券?」と聞いてみた。
彼はそうだ、そうだと言ってるけど、なんか調子よさそうだし、通じてるのかどうかは知らない。
まあ、値段がそんな感じだからそうだろう、とその切符を買って改札に向かい、切符を入れた。
しかし、なにか作動したような音はするのだが入り口は開かない。
もう一度入れてみても反応しなかった。
すると、後ろから男がやってきて、こうだ。と言って切符を入れてくれた。
どうやら裏表逆に入れていたようだ。
その男はフィリピン人らしい。
「チャイニーズか?」と聞いてきたので「ジャパニーズだ。」と返した。
同じアジアの人間として接してくれてるのか、彼は楽しそうに話してくる。
「俺は、テルミニまで行くんだ!隣の駅だ!」そう言って笑った。
ジョークなのか何なのかよくわからなかったけど、とりあえずこっちも笑っておいた。
少し話をした後、方向が違うので彼には別れを告げた。
イタリアはスリが多く、ローマでは地下鉄、スペイン広場、トレビの泉などは特に気をつけなければならないらしい。
しかし、今回の旅行ではスリにあわないための装備を整えていた。
まず、基本の腹巻式貴重品ポーチ(必須。)、そしてトレンチコート、危険そうな場所ではボタンを留め、ベルトも締める。
さらに、万が一貴重品をとられた場合に備え、裏側にチャックが付いていてお金をしまえるようになってるベルト!
完璧だ・・・!
三種の神器と呼ぶことにするかもしれない。でも、呼ばないかもしれない。
ローマの地下鉄の危険はスリだけではない。
扉の閉まり方のなんと勢いのよいことか。
もし挟まったら、赤ん坊だったらきっと死ぬだろうな・・・
なんとも恐ろしい。
降車時にはあらゆる危険回避の為真っ先に飛び出した。
地下鉄Ottaviano(オッタビアーノ)という駅を出て、バチカン市国までは10分弱だったと思う。
人の流れに沿ってサンピエトロ広場に到着したところで度肝を抜かれた。
そこに待っていたものは・・・・・・
つづく・・・
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