殿の内部も、池田理代子先生の描いた細密なディティールそのままに優雅なロココ様式。とにかく辟易とするほどに飾りが多い。すべて彫刻、彫刻、彫刻。絵画、絵画、絵画。飾られていない空間がないくらいに埋め尽くす彫刻。
ルイ14世が自らを太陽王と称したのは、彼がアポロンのシンボルを愛したかららしい。ギリシャ神話に題材をとった彫刻や装飾品が山ほどある。
そしてベルサイユ条約が締結されたことで有名な鏡の間へ。この部屋はルイ王朝時代には謁見の間として使用されている。ガラスのシャンデリアと鏡と白い大理石の彫刻と金色の装飾に満ちたこの部屋は、確かに謁見の間として十分な機能を果たしただろう。こけおどしともいえる権力者の威光を示す、美。ひれ伏す他国の使節たちの心に、当時のフランスという国家の富と力を十全に刻んだことだろう。
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