アンダルシア旅行 by
TOMO
2003年10月16日の記事, 更新日 2007年2月8日
お腹が満足したので、いよいよセビリア美術館に入る。この美術館はヨーロッパ共同体の国籍を持つ人は入場無料だということに驚いたが、それ以外の人もたったの1,5ユーロの入場料。安すぎる。。。
ここは、ガイドブックでムリーリョの部屋があると見た時に絶対行こうと決めた。特別の思い入れがある大好きな宗教画家なのだ。母が私を妊娠していた時、ずっとムリーリョの羊飼いの少年の絵を見ながら、「美少年が生まれますように」と祈っていたらしい。母の夢は無残に敗れたが、ムリーリョの小さなポストカードは家に残り、ずっと大切にしてきた。彼がスペイン人だというのは知っていたが、セビリア生まれだというのは知らなかった。「あやぴーと美術館に行くと見た気がしないんだよねぇ。」と栗はぶつぶつ言っていたが、17世紀の修道院だっという建物や4つほどあるきれいなパティオ(中庭)を見て、言葉を失っていた。目をやる場所全てがとても素敵だったのだ。あやぴーはパティオで遊び始めてしまったのでなかなか中に入りたがらなかったが、小雨が降ってようやくあきらめてくれた。私達に付き合って一緒に見学。あやぴーは、聖人が首を切られそうな絵や切られた後の絵にショックを受け、何度もその2つの絵を行ったり来たりしていた。栗と私は適当に交代しながら中世の絵から現代の絵までゆったりと鑑賞。
ところがムリーリョの部屋がない!探せど探せど見つからない。工事中なのかと思っていたガックリしそうになっていたが、そうではなかった。あやぴーがあちこちのパティオを気ままに移動していたため、私達は1階の作品を順序どおりに周ることができず、見残していた部屋があったのだ。ようやく見つけたムリーリョのImmaculate Conception(無原罪懐胎(むげんざいかいたい))がある部屋に一歩足を踏み入れると、絵はもちろんのこと、部屋の建築をはじめとする全てのバロックな雰囲気に圧倒され、思わず足が前に進まなくなってしまった。息を飲む。気合を入れ直してゆっくり歩くと、天井画もそれはそれは美しくて、ソファに座りながら、忘れないようにとじっくり目をこらして絵を見た。Immaculate Conceptionだけでなく、他のムリーリョの絵もとても感動的で(サイズが大きな絵を見たのは多分初めてだったし)、ここに来て良かったと心から思った。